画面真っ青!えっウイルス!? ちょっと待ってください、それ「サポート詐欺」かもしれません!

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寄り添いサポートの横岩です。

あいかわらず自分のサイトの製作は遅々としていますが
ありがたいことに、ご紹介や今までのご縁で
すでにいろんな方をサポートさせていただいています。

今回はお知り合いの皆さんへの注意喚起のために
「サポート詐欺」のケースをご紹介します。

 

いきなり画面が真っ青に!目に飛び込む「ウイルス」という単語!

 

blueback-alert

※この画像は被害報告を受けて横岩が作成したイメージ画像です

今回サポートしたケースでは
残念ながら、トラブルの「事後」でした。

お客様は真っ青な画面とウイルスの文字を見て
頭がパニックになってしまったようです。

そして、その画面に表示されていた「サポート」に
藁にもすがる思いで連絡してしまいました。

そのときの画面の状態を確認したわけではないので
何が起きたかは推測するしかないのですが

もしかしたら
ブラウザにポップアップ画面を表示させたり
勝手にブラウザを最大化してネット利用者を困惑させる
古典的なネット詐欺師の手口かもしれません。

この場合だと、迷惑な行為ではありますが
利用者のセキュリティ設定の問題で
不正アクセス等の犯罪にはあたりません。

文面の内容によっては
詐欺罪にはあたるかもしれませんが。

インターネットを利用するなら
こんな手口で詐欺まがいの商売をする輩は
掃いて捨てるほどいるということは
心にとめておいたほうがいいですね。

 

ウイルスの件で電話したのに「パソコンを長いこと整備してないでしょ?」

 

ここで、話がおかしいことに気づいてもらいたかったです…

ウイルスのことであわてて電話したのに
カタコトのサポート窓口の担当者は

「パソコンを長いこと整備してないでしょ?
このトラブルはそのせいだよ」

みたいなことを言ったそうです。

明らかに受け答えがおかしいですが
人間、パニックになってしまうと
判断力が落ちてしまいます。

ネットもリアルも、緊急の場合こそ冷静に、ですね。

 

紹介されたサポートサービスに申し込み。6ヶ月18,000円なり

 

※この記事を書いている時点において
このサポートサービスの運営会社が
直接詐欺的な行為を働いている証拠はありません。
詐欺的な行為について知っていた証拠もありません。

 

そして、お客様は謎の「サポート」の言うままに
6ヶ月18,000円弱の
サポートサービスに契約してしまいました…

advance-tech-support

このときに決済のため
どこかの画面にカード番号を入力した
ということだったので

すぐにカード会社に連絡してもらいました。

カード会社の方で確認してもらったところ
幸いこの記事で紹介する支出しかなかったようですが

現在のカードの利用を停止し、番号違いのカードを
発行する手続きをしてもらったそうです。

 

サポートサービスで有料のセキュリティソフトを導入、1年で6,000円ちょっと。

 

※この記事を書いている時点において
このインターネットセキュリティ会社が
直接詐欺的な行為を働いている証拠はありません。
詐欺的な行為について知っていた証拠もありません。

 

ひきつづいて、そのサポートサービスを受けたお客様は
Avast Internet Security (1年)
を購入させられました。

ソフトや取引のためのメールを見る限りは
有名なセキュリティソフト会社のAvastそのもののようです。

avast-internet-security

ただ、決済金額が微妙に高かったです…

アバストの英語サイトも確認しましたが
現在 Avast Internet Security は49.99ドルのところ
39.99ドルに値引き中。

日本サイトでは画像の通り、4,480円に値引き中。

でも、お客様は6,000円強(ほぼ49.99ドル)
で決済していました。

もしかしたらサポートサービス会社の
アフィリエイトリンクから買わされたかもしれません。

 

サポート会社からの置き手紙

 

6ヶ月約18,000円のサポートは
メールの代わりに、こんなテキストファイルを
デスクトップに置いて行ったそうです。

技術サーポトでございます
ご購入頂きまして有難うございます
メンテナンス契約:シルバープラン6ヶ月
  2015-12月3日 から
2016-6月2日 まで
パソコンの最適化を完了致しました。
又何かございましたらお気軽にご連絡して下さい。
担当:サカイ アンリ
電話番号は03-4578-9239
1年 アバスト インターネットセキュリティ
今回は、既にパソコンの画面を閉じました
パソコンの最適化を終了致しました
当社を信頼してくれてありがとうございました
今回の専門かの担当をサカイアンリ。
又何かございましたら、気軽にご連絡して下さい。
宜しくお願い致します

日本語があやしいですね。

でも、パソコン初心者のお客様のために
電話番号を残していったのは良心的な気もします。

自分たちのサービス名を出さずに
インストールした”アバスト”の名称だけ書いてあるので

お客様はアバストの技術サポートに加入したと
勘違いしていました。

これって、Avastにしてみたら
汚名を着せられる間接的被害なのでは…

 

払ってしまったら、教えてしまったら後の祭り

 

今回のお客様の件について
具体的にどのような経緯だったかは
残念ながらわかりません。

とにかく結果として
合計24,000円ほどの
不要だったかもしれない
出費がされてしまいました。

もしかしたらウイルスや
不正アクセスのせいかもしれないし

よくある詐欺まがいの
ポップアップ広告のせいかもしれません。

しかし、いずれにしろ、
払ってしまったお金は
まず取り返すことができません。

カード番号を教えてしまったら
その番号を教えなかったことには
もうできません。

インターネット上の取引が増えると
ついつい気がゆるみがちですが

インターネットという世界は
世界中の悪いやつとも
「となりあわせ」の世界であることを
心の片隅にとめておいてもらいたいものです。

 

「ネットこわい。」についての横岩の意見

 

サポート後、この記事を書くために
お客様とやりとりをする中で

「もうひとつのカードは大丈夫かな。
ネット銀行も口座開いちゃった。
どんどん気になってきた!」

というメッセージをいただきました。

被害に遭ったばかりなので
不安が膨らんでしまうのは仕方のないことです。

かわいそうだな、と思います。

でもこれは、お客様に新しい考え方を
身につけていただきやすい
有効なタイミングでもあります。

なので、僕はこのようにお返事しました。
(一部編集しています)

今回は、「悪質な可能性がある会社」に
カード情報が渡ってしまったかもしれないので
特に対応してもらいました。

その他のカード、口座の情報も
危険性はゼロとはいいません。

ゼロとはいいませんが
いわば「交通事故とおんなじ」
と考えてもらいたいと思います。

漏洩が心配で
カードもネット口座もやめてしまうのは
車にひかれたくないからといって
家にひきこもるのと同じです。

人生の選択はそれぞれの自由ですが
ちょっとさびしい気がします。

家にひきこもるより
あなたに挑戦してもらいたいのは
「より安全な道を知って
そこを通ること」です。

今回のトラブルをたとえると
あなたはどこかの道で
大型トラックにかすられて
道ですっころんで怪我をした感じです。

ちゃんと歩道があって
ガードレールのついている道なら
こんなことは起こらなかったかもしれません。

たとえ未整備で危険な道を歩いていても
あきらかに大型トラックらしきエンジン音が
後ろから迫ってくるのに気づいていれば
怪我はしなかったか、軽かったかもしれません。

だから道路の安全な歩き方や
とっさの場合の身の守り方を知ってください。

つまり、訪れるサイトの危険性の知識や
詐欺に巻き込まれそうになったときに
「あれ?おかしい!」と思える感覚を
身につけようとしてください。

「ネットはこわい = 道路はこわい!」
そうですね。道路は時に人の命を奪います。
ネットも、あまりに無防備だと
破滅的な被害に遭うこともあるでしょう。

だから、自分の身を守る知識ぐらいは
身につけていこうとしてください。

そこを人任せにしている限り
同じ思いをする可能性が
同じ確率のままあるということです。

 

自分や周囲の人を守るため、ネットの知識をつけていこう!(おすすめリンク)

 

たまたま、この記事を目にすることになった方も
ぜひこの機会にご自分のセキュリティ意識と知識を
再確認されてください。

再確認の役に立ちそうなリンクをご紹介します。

 

インターネットにおける安全性の確保 by 総務省 国民のための情報セキュリティサイト

http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security_previous/enduser/ippan_matome.htm

意外とセキュリティ情報を
上手にまとめたサイトがありません。

全ては確認できていませんが
総務省のこのサイトは
バランスが良いように感じました。

 

インターネットルール&マナー検定ビジネス版(受験無料)by 一般財団法人インターネット協会

http://rm.iajapan.org/RAM3B/index.html

関係する法律についても問われる
本格派の検定です。

この検定で合格できれば
ネットビジネスをする側としても
一通りの知識があると思っていいかもしれません。

でも、自衛スキルを身に着けたいだけなら
これの合格にこだわる必要は
まったくないです。

 

警察庁 インターネットトラブル

https://www.npa.go.jp/nettrouble/index.htm

各都道府県のサイバー犯罪相談窓口の
一覧などがあります。

その他のリンクもけっこう充実しています。

 

おわりに:横岩がよく使う安全確認法(100%確実じゃないです!)

 

終わりに、僕が私的にも
サポートでもよく使う
安全性の確認方法をご紹介します。

それは

「会社名、アプリケーション名、電話番号で検索する」

です。

この方法も「ネット上の情報を
むやみに鵜呑みにしない」という
鉄則からすると
100%確実な方法ではありません。

でも、誰かの被害報告や
迷惑なアプリケーションの削除法なんかが
検索結果に出てくれば

けっこう有力な参考情報には
なるのではないでしょうか。

 

この記事が、あなたのネットでの
自衛スキルの向上につながれば
僕としても嬉しく思います。

どうか、安全で快適なネットライフを。

 

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